2007年03月24日
活性酸素の増加と現代文明
人類は、その種としての発生以来、活性酸素と付き合ってきました。遠いご先祖がエネルギー生産の方式を酸素に依存する方式に切り替えたからです。その結果、酸素を消費しないと、生きていけない宿命的な体質をつくってしまいました。
酸素の消費は、かなりの高確率で活性酸素を生み出します。これまた種としての宿命です。人類も種としての誕生以来、活性酸素の毒性にさらされながら生きてきました。
だったら今さら活性酸素の毒性を云々しても仕方がないではないか-そうした感想を持つ方もいらっしゃるかもしれません。しかし,現代においては、活性酸素をことあらためて問題にしなければならない特別な事情が生じているのです。
その事情とは、私たち現代人を取り巻く活性酸素の量が、歴史上かつてなかったほど増加していることです。現代人はいわば、大量の活性酸素に取り囲まれて,生活しているようなものです。
活性酸素がこれほどまでに増えてしまった原因としては、地球環境の悪化の側面と食事情の悪化の側面の二つを考えることができます。つまり、からだの外と内と、その両方に活性酸素が増える原因があるのです。
からだの外にある原因としては、大気汚染があります。また、地球を取り巻いているオゾン層の破壊があります。からだの内にある原因としては、農薬や食品添加物などによる食生活の汚染があります。また、ストレス過多や、そのストレス過多によって生まれた飲酒・喫煙量の増大があります。
これらはすべて、現代文明が生んだものです。その意味から活性酸素の増加とは、いわば、現代文明の鬼っ子現象にほかなりません。
投稿者 yoshio753 : 11:11
| コメント (0)
| トラックバック (0)
2007年03月25日
活性酸素発生源1…食品添加物など
活性酸素が増加しているいちばんの理由が、食品添加物や農薬、抗菌性物質、環境汚染物質などの異物の摂取増加です。
有毒、有害物質の種類が増え、それらのトータルでの摂取量も増加しています。これらは体内では“異物”として解毒されようとしますが、その際に活性酸素が発生します。これらの異物が以前に比べて飛躍的に多くなっているのが現代の問題です。
具体的には次のような物質が挙げられます。
・加工食品の食品添加物(アミノ酸,カロチノイド,ステビアなど)
・米,野菜,果物の残留農薬
・野菜の亜硝酸塩(化学肥料の大量使用などが原因)
・肉類(豚肉・鶏肉),卵,養殖魚における抗菌性物質の残留
(家畜の飼料中に含まれる抗菌性物質が肉の中に残留)
・牛肉における女性ホルモンの残留
(去勢牛の肉質をやわらかくするために使う女性ホルモン製剤の残留)
・肉類や魚類におけるPCB残留
・輸入食品における農薬など
・遺伝子組み換え農産物
・食用油の酸化物質
・台所用合成洗剤の界面活性剤
・プラスチックの容器や包装から溶出する化学物質
・水道水からの化学物質(トリハロメタン)
投稿者 yoshio753 : 11:11
| コメント (0)
| トラックバック (0)
2007年03月26日
活性酸素発生源2…タバコや大気汚染物質
タバコのの煙の成分であるタールや窒素酸化物が肺に入ってきます。タールのような異物が入ってくると、肺では細菌や異物を除去する役目をもった免疫担当細胞のマクロファージが登場し、活性酸素(スーパーオキシドラジカル)を発生させ、これを使ってタールの消去にとりかかります。
ところが、スーパーオキシドラジカルの分解産物である過酸化水素は、タバコの煙に含まれている窒素酸化物と反応して、毒性のたいへん強い活性酸素(ヒドロキシラジカル)に変身します。
自動車の排気ガスや工場から排出される煙などにも窒素酸化物が含まれており、タバコと同じように過酸化水素と反応して毒性の強い活性酸素、ヒドロキシラジカルの発生につながります。
私たちの肺は、毒性の強い活性酸素の大量発生を免かれることはできません。肺がたび重なる活性酸素の発生などによってダメージを受けると、肺胸壁がこわれて、肺気腫になったり、肺ガンになったりします。
なお、今問題になっている大気汚染物質、ダイオキシンについて少しふれておきます。ダイオキシンは、TCDD(テトラクロロジベンゾパラダイオキシン)のうち、もっとも毒性の強い2・3・7・8四塩化ジベンゾパラオキシンをいい、青酸カリの一万倍の急性毒性があります。ベトナム戦争で米軍が使った枯薬剤に含まれ、多くの胎児奇形の原因となり、世界的に注目された有害な化学物質です。
塩素化合物を含む家庭用品(塩分も含む)の焼却からも生成され、体内に入れば、活性酸素発生の原因になるのではないかと考えられます。
投稿者 yoshio753 : 11:12
| コメント (0)
| トラックバック (0)
2007年03月27日
活性酸素発生源3…紫外線・放射線などの照射
紫外線も放射線もその害の元凶は、活性酸素です。人間の体は、水分が約60%を占めています。この水分に太陽光線中の紫外線や放射線が当たると、安定していた水の分子が壊されて、毒性の強い活性酸素(ヒドロキシラジカル)が発生します。
活性酸素は不安定なので、どこかの電子を奪い返そうとします。その結果、生体の細胞を破壊するなどの害を起こします。実は、布団や洗履物を日光に当てて消毒できるのも、これらに含まれている水分に紫外線や放射線が当たって発生した活性酸素(ヒドロキシラジカル)が、カビや細菌を殺してくれるからです。
今、環境問題の一つになっているオゾン層の破壊も、活性酸素の発生と大きな関係があります。紫外線にはUV-A、UV-B、UVICの三種類がありますが、地上に届いているのはUV-A、UV-Bだけで、もっとも強いUV-Cはオゾン層で遮られていました。
ところがオゾン層が破壊されれば、もっとも強力なUV-Cが私たちの体に照射されることになるのです。そうすると、活性酸素(ヒドロキシラジカル)が非常に多く発生する恐れがでてきます。
投稿者 yoshio753 : 11:12
| コメント (0)
| トラックバック (0)
2007年03月28日
活性酸素発生源4…電子レンジ、テレビ、パソコン、携帯電話などの使用
電子レンジ、テレビ、CD、ラジカセ、家庭用ゲーム機、パソコンなどの家庭用電器製品から放射される電磁波もまた、紫外線と同様に水分を分解して、活性酸素(ヒドロキシラジカル)を発生させる恐れがあるといわれています。また、電磁場が活性酸素の活動をいっそう大きくするとの説もあります。
とくに携帯電話は、電子レンジに比べれば電力なども実に小さいのですが、使用するとき頭や目の近くにアンテナがくるので、発生する活性酸素による人体への影響が心配されています。
家庭用電器製品の電磁波の波長は長く、エネルギーも微量なので、X線や紫外線に比べて電磁波は、活性酸素発生への影響がそう大きくないのではないかといわれています。最近、通産省が実施した妊娠ラットを使った実験でも、ラットやその胎児に電磁波の影響はないと発表されました。
しかし一方、オーストラリアの王立アデレード病院の研究グループが米国の雑誌「放射線研究」に発表したところによると、ガンになりやすいように遺伝子操作した特殊なマウスに携帯電話と同じ電磁波を浴びせたところ、発ガン率が約二倍になっています。
投稿者 yoshio753 : 11:12
| コメント (0)
| トラックバック (0)
2007年03月29日
活性酸素発生源5…ストレス
現代社会は、毎日がストレスの連続です。ストレスによって神経が高ぶったり緊張したりすると、副腎皮質から抗ストレスホルモンが分泌され、心身を平静に保とうとします。
しかし、ストレスが長く続き,抗ストレスホルモンが過剰に分泌されると、今度はアミン酸化酵素と呼ばれる酵素を分泌して、過剰に分泌された抗ストレスホルモンを分解しようとします。このように、抗ストレスホルモンが生成されたり分解されたりする過程でも、活性酸素(スーパーオキシドラジカル)が多く発生することがわかっています。
また、ストレスによって心身が緊張すると血管が収縮し、血液の流れが悪くなって局所的に急性の貧血が起こりますが、緊張がほどけると血管が弛緩して血液の流れが正常にもどります。このとき活性酸素が発生することも問題だとされています。
投稿者 yoshio753 : 11:13
| コメント (0)
| トラックバック (0)