2007年03月21日

活性酸素が私達の体が錆びさせる

 人間の体も金属と同じように錆びるといったら,あなたはどう思うでしょうか。

 ふつう「錆び」というといちばん先に思い浮かぶのは、金属の錆びですね。古くなった鉄クギなどの表面が赤くガサガサになる赤サビがいちばんイメージしやすいかもしれません。これは、鉄が空気中や水中の酸素と反応し、鉄の表面が赤サビという物質に変化(酸化)したのです。 

 あなたの体もこのクギと同じように少しずつ錆びているのです。しかし、体が錆びるといっても、腕や脚の肌が金属のようにボロボロになるわけではありません。ここでいう「錆びる」とは、細胞レベルでの話で、細胞が酸化することを意味します。

 私たちの体は約60兆個もの細胞でできているといわれていますが、この細胞の1つ1つが酸素に侵されること,これが体の錆びです。「錆びる」というのは,その物質が酸素と化合すること,つまり「酸化」です。皮膚や内臓のあらゆる器官、そして血液や骨も、体全体のどこでも,このような酸化が起きるのです。

 夏の日に肌を小麦色に焼いた人を見かけると、いかにも健康そうに映ります。しかし、これは強い紫外線によって肌が日焼けし、メラニン色素が肌に蓄積された状態です。そして、こ。のメラニン色素が、やがてシミやソバ、カスの原因となります。日焼け後のシミやソバカスは、皮膚が紫外線と戦った傷跡なのです。

 年をとると肌にシミができますが、これは「老人斑」といって、細胞が酸素によって酸化された跡なのです。

 肌を酸化させたのは、正確にはふつうの酸素ではなく、酸素から発生した「活性酸素」という人体に毒性のある物質です。そして、日焼けは紫外線による皮膚の炎症ですが、じつは紫外線のエネルギーが細胞内から活性酸素を発生させたのです。

 活性酸素が細胞に働きかけてできるシミは、年をとるにつれて肌だけでなく、細胞ならどこでも生じます。心臓の筋肉や脳の細胞も活性酸素に攻撃されてシミができます。

 つまり、私たちの体のあらゆる細胞は、すべて活性酸素によって酸化されるのです。

投稿者 yoshio753 : 11:09 | コメント (0) | トラックバック (0)


2007年03月22日

活性酸素が老化の引き金となる

 遅かれ早かれ、老いはだれにでも訪れますが、その原因として、活性酸素が注目を浴びています。

 私たちは、空気すなわち酸素を吸わなければ生きていけませんが,実はこの酸素が酸化や老化の原因になっているのです。この場合、私たちの体に害を与えるのは、酸素が変身したもの,つまり“活性酸素”です。

 私たちが空気中から呼吸を通して取り入れている酸素は「活性酸素」という物質に変身します。この活性酸素が、私たちの体を酸化させる“真犯人”だったのです。つまり、活性酸素による酸化は細胞レベルで起こり、老化やがん、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こします。

 私たちの体は約60兆個の細胞で成り立っていますが、その細胞の壁(細胞膜)のおもな材料の1つが不飽和脂肪酸といわれる物質です。これは日常使うてんぷら油と同じ性質があり、酸化しやすいのです。

 熱で酸化した油は、不飽和脂肪酸が活性酸素によって過酸化脂質に変わったもので、同じことが体の中の細胞で起こると考えていただければよいのです。

 私たちの体の細胞は、熱ではなくエネルギーの生成段階での化学変化(発生する活性酸素)によって酸化します。酸素と接触しなければよいのですが、酸素は血液によって体中に運ばれ、そこでエネルギーとして使われるので、細胞の酸化は避けられません。細胞の酸化とはすなわち「老化」のことです。

 私たちは,呼吸によって酸素を取り入れて生きている以上,細胞が酸化するのは必然の結果と言えます。酸素は私たちにエネルギーを与えてくれる一方で,「酸化」というマイナスの結果ももたらす「諸刃の剣」なのです。

投稿者 yoshio753 : 11:10 | コメント (0) | トラックバック (0)


2007年03月23日

活性酸素はさまざまな病気の原因となる

 現在、最もおそろしい病気は何といっても「がん」でしょう。がんは、現在日本人の死亡原因の第1位を占めています。実は、このがんの発症に活性酸素が深くかかわっているのです。

 私たちの細胞の遺伝子には、いろいろな役割を持ったものがありますが、その中にがん遺伝子、がん抑制遺伝子、DNA修復遺伝子というがんの発症にかかわる遺伝子があることがわかっています。

 がん抑制遺伝子が活性酸素により阻害されると、がん遺伝子が働きだしたり、またDNA修復遺伝子が活性酸素により障害されると、がん化した遺伝子を正常に戻せなくなってしまい、やがて正常な細胞がどんどんがんとなり、その組織や器官ががん化することがわかっています。

 活性酸素の研究が進んできた現在では、動脈硬化やがんだけでなく、生活習慣病(成人病)などの病気の約9割に、活性酸素が深くかかわっているらしいといわれています。

 幸い、私たちの体には、活性酸素の害に対抗するシステムが備わっています。体の中には活性酸素の害を取り除く各種の酵素があり、またビタミン類にもこの機能があります。
 さらに、食べ物の中にも、活性酸素を除去する働きをする物質があります。抗酸化物質を上手に働かせ、活性酸素の害から私たちの体を守ることが大切です。

 活性酸素の発生とその障害をできるだけ防ぐことが、これからの時代の健康維持のために大切なことなのです。

投稿者 yoshio753 : 11:11 | コメント (0) | トラックバック (0)