2007年04月02日
活性酸素とガン発生のメカニズム
すべてのがんは、DNAが損傷した1個の細胞から発症します。これが無制限に細胞分裂を繰り返して、やがて組織や器官ががんとなります。
しかし、組織や器官はすぐにはがんになりません。DNAの損傷からいろいろな過程を経て、長い年月を費やしてがんとなるのです。DNAが損傷してもすぐにはがんとならないのは、私たちの細胞には、細胞のがん化を抑える「がん抑制遺伝子」と遺伝子の傷を治す「DNA修復遺伝子」が存在するからです。
遺伝子に傷がついた細胞はがん細胞になりますが、がん抑制遺伝子には細胞が無限に分裂・増殖するのを防ぐ働き、そして遺伝子に誤った情報を持った細胞を死滅させる働きがあります。また,DNA修復遺伝子は、遺伝子の傷ついた箇所をもとどおりに修復する働きがあります。
しかし,何らかの原因でこの修復がうまくいかなくなることがあります。生き残ったガン細胞は少しずつ増殖を始めます。増殖のスピードは最初はゆっくりです。1個のガン細胞が発生してから,6~20年かけてガン細胞は少しずつ増えていきますが,それでも,全体の大きさは直径1センチ程度です
直径1センチのガンといえば、ふつうなら、いわゆる早期ガンに相当しますが,実はそれまでには20年近くの長いプロセスを経ているのです。
ですから,あるガン患者が40歳で発病したとするなら、彼のガン原細胞は20歳のときに突然変異をスタートさせ、その20年後にガンとして発病したというわけです。
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