2007年03月31日
コレステロールそのものが動脈硬化の原因ではない
本来、血液中のLDLは「LDL受容体」により細胞内に取り込まれ、細胞を構成する成分となったり、エネルギーとして使われます。
ところが、血液中にLDLが増えると、LDL受容体がそれを細胞内に収容しきれなくなります。すると、余分なLDLは血管のいちばん内側の内皮細胞のすき間から内膜に入りこみます。このLDLが活性酸素によって酸化され、「変性LDL」となります。この変成LDLが問題を引き起こすのです。
「変性LDL」になると、各組織の細胞で構成成分になったり、エネルギーに変換されることができなくなります。そして、生体にとって異物となったこの変性LDLを、マクロファージが自分自身の中にどんどん取り込んでいきます。これをすべて処理できれば問題ありませんが、この取り込みには制限がないので、変性LDLは、どんどんたまっていきます。
すると、マクロファージ自身が変性化して、脂肪(過酸化脂質)でギラギラして膨れ上がった泡沫細胞となります。そして、やがてパンパンに腫れ上がり、血管の内膜を持ち上げます。その結果,血管が押されて狭くなり,血流が悪くなります。
このようにして泡沫細胞は増え続け、やがてパンクしてしまいます。すると内膜との間はコレステロールや泡沫細胞の死骸でドロドロの状態になります。この状態になると,血管の壁はもろくなり,血管そのものも弾力性がなくなってしまいます。これが心筋梗塞や脳卒中のもととなる「アテローム動脈硬化」といわれるものです。
このエントリーのトラックバックURL
;http://www.ace912.com/mt/mt-tb.cgi/742